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    弘前市大町3−1−1
    昭和46年(1971年)竣工
    延べ面積 8,819㎡
    地下1階
    RC造6階建
    建築面積 2,463㎡ 250床
    66歳

     

    市の中心部に建つ、市民の総合病院とともに健康センターとしての機能を持たせた医療施設として計画された。1969年に全焼した旧弘前市立津軽病院の早急の復興を求められ依頼された。
    外壁はコンクリート打ち放しで、木板の型枠のあとがコンクリート面を味わい深くしている。特に、現在は増床のため手術棟になり目立たないが、竣工当時、正面入口の外壁のコンクリートのはつりは、今では珍しい手仕事によるものだと聞く。屋根は陸屋根で、現在は使われていないが、リハビリのための屋上庭園もつくられている。病棟の中心部にはディルームと呼ばれる生活空間部を設け、当時としては珍しい患者の視点にたった配慮がなされている。1階の外来患者が集まる吹き抜けの大ホールは明るく開放的で、白い壁や柱が美しいコントラストを見せ、モダンな空間を演出している。
    “お医者さん達は演奏会やダンスパーティが好きだから”と演奏会やコンサートが開催されることを想定して設計され、現在も、月に一回ファミリーコンサートが開かれ、入院患者のオアシス的空間になっている。
    “弘前は母方の里なので、特に良い仕事をしたい”と、それまでの木村産業研究所や市民会館の凍害を教訓に、“健康優良児を作ってほしい”と直接前川から指示を受け、意気に感じたと、当時の事務所の弘前担当者、仲邑孔一さんは語っている。
    その後、度重なる増改築の為、竣工当時の姿は失われつつあり、わずかに屋上や外観の一部に当時の姿をとどめるのみである。

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