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    弘前市上白銀1−1
    昭和33年(1958年)竣工
    延べ面積5629㎡ 
    RC造一部S(鉄骨)造 地上4階
    建築面積2111m 53歳

     弘前城の入り口、追手門とお堀をはさんで堂々とした風格を見せる市庁舎。
    鉄筋コンクリート打ち放しの柱と、外壁にはレンガブロックを積み、2階、4階には大きく張り出したが突き出している。前川は、人体の骨格に相当する柱や梁は、力強さを表現できるコンクリートがよりよいとした。
     と同時に、外壁や室内は冬になると雪に閉ざされてどうしても色彩が乏しくなるので、彩りを与えようと、正面玄関の真上には群青色を配し市民が気軽に出入りできるよう工夫もした。エントランスホールは、執務棟と議会棟の要となる明るい吹き抜けで、各部署は壁で区切らず開放的な空間になっている。階段壁面には、前川の好んだ赤い色が塗られ、ここでも訪れた者を楽しい気分にさせてくれる。
     2階のホワイエでゆったり公園を見ながら、談笑し休憩する職員や市民を見かける。市庁舎の屋上からは、弘前公園が一望に見渡せ、新館の窓からの景色は階を上がるごとに切り取られた絵のようで、特に桜の季節、息をのむ美しさである。
     市制施行70周年記念として新築された市庁舎であるが、当時の藤森市長が、前川建築を上京し見学、 “近代的な感覚のうちに何ともいえぬ、いや素朴さがある”と感動。直接前川に依頼し実現したことは、市民として記憶にとどめておきたいことである。

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